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『生きていてよかった』の上映後、出演された梶山昇さんと恭良さんによるトークショーが行われました。

更新日:2022年8月23日

8月22日(月)14:30から広島市平和記念公園レストハウス3階多目的室にてドキュメンタリー『生きていてよかった』が上映されました。

急性白血病・ケロイドなどに苦しむ広島・長崎で被爆された人々の「その後」の生活にスポットを当てたドキュメンタリー作品。第一部「死ぬことは苦しい」、第二部「生きることも苦しい」、第三部「でも生きていてよかった」から構成されています。メガホンをとったのは、記録映画作家である亀井文夫監督。原水爆禁止世界大会に被爆者救援運動の一環として企画されたもので、昭和32年に平和文化賞を受賞。16ミリフィルムで現存する、当時を鮮明に映す貴重な記録でもあります。上映時間には20席ほど用意されていた席も足りなくなるほどの盛況ぶりでした。

上映後、あふれる拍手のなか実際に映画に出演された梶山昇さん、恭良さんが観客席から登場しトークショーが行われました。映画が作られて以降、はじめて鑑賞したという兄の昇さんは改めて当時を振り返り、亡くなった両親の代わりに自分たちを育てあげてくれた祖父母に思いを馳せていました。祖父は厳しい方だったそうですが「苦しい状況の中でもお腹一杯食べ物を食べさせてくれた。貧しかったが、貧乏だとは思わなかった。それが当たり前だったからね」と昇さん。弟の恭良さんも「当時にしては、しあわせな方だった」と思い返していました。原爆投下から77年が経ちともに生きた方々も高齢化が進んでいます。恭良さんは同じく語り部の活動をされていた方々が次々に亡くなられていることに寂しさを滲ませていました。

最後に、ウクライナのこと・原発のことに触れ、ヒロシマ以上の不幸が起きることへの不安・心配を吐露していました。原爆を使用しないこと、戦争はあってはならないことを切実に訴えつつ、「みなさん、元気に頑張っていきましょう」とメッセージを残しました。




 
 
 

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